「育ち合う」姿を優しく見守る。

吉田誌子さんは、佐賀市内で『ぺぺんち』を運営しています。「ここは、私の祖母の家なんです。『ぺぺ』は私たちが呼んでいた祖母の愛称。祖母が入院して、小さい頃によく遊んでいたこの場所に人がいないことが寂しくて、使い始めたんです」小学校教諭、塾の経営という経歴を持ち、2人のお子さんの母親でもある吉田さん。「勉強以外でも子どもの成長に関わりたい」との想いから、たくさんの地域の子どもたちを迎えます。

子どもたちが出会い、ともに過ごすことで、「育ち合う」と、吉田さんは言います。そんな子どもたちの姿を、今日もあたたかく見守ります。

身近な人の幸せが叶う場所へ。

ぺぺんちでは、編物教室や鍵盤ハーモニカ教室、子育てお茶会なども開催されています。「様々な大人が集い、コミュニティがたくさんできます。子どもたちに、いろんな世界があることを伝えたいんです」と吉田さん。ぺぺんちに集まるのは、吉田さんの友人やお子さんの友人たち。そこから、友人の友人とつながって、じわじわと手の届く人の輪が広がっています。

「身近な人たちの生活が少しでも向上し、それが結果、地域活動につながれば」ビジネスの枠にとらわれず、身近なところから始まる幸せが、地域へつながることを教えてくれました。