情報発信から、人がつながる場所づくりまで。

2019年に地域おこし協力隊の一員として佐賀にやってきた山本卓さん。東京で俳優、劇作家や演出家、TVディレクターとして活躍していた山本さんは、撮影スキルなどを活かして、自身が撮影した動画やWEB記事で佐賀の人と暮らしについての情報発信を行ってきました。

その後、撮影依頼や相談が増えてきたため、2021年1月には『合同会社Light gear』を設立し、動画制作サービスの提供などをスタート。さらに、コロナ禍で人とのふれあいが激減してしまった地域を何とかしたいと考え、多くの人が集まりつながりを持てる場所として、2022年4月にコワーキング＆レンタルスペース『音無てらす』をオープンさせました。

この舞台で、“どれだけ面白いことができるか”を常に考える。

『音無てらす』は、静かな山の中でリフレッシュしながら仕事ができるスペースとして、またイベント等を通して新たな交流が生まれる場として、徐々に認知度が高まっています。今後は行政や地域の方と組んだ動画撮影などの他に、『音無てらす』の宿泊設備改修や、移住者カメラマンによる写真撮影会なども行う予定です。

「地域や人のためと言っても、まずは自分が面白いと思っていなければ人を惹きつけることはできません。ここでどんなことができるのか、来た人がどうやって楽しめるのか。ひとつの舞台を作っているような気持ちで取り組んでいます」

周りを巻き込んで「面白いこと」を突き詰めていく山本さんの活動に、これからも注目です。