美しい七山の里を取り戻したい。
この地域で、誇りを持って生きていく。

『NPO法人七山むらづくり協議会』理事長/『オーケイ・ファーム』 代表

岡本 泰成さん

地域活動のスタート、原動力は恩返し。

かつて七山には、年間約80万人が訪れていました。しかし、高齢化とともに、地域の発信力は小さくなり、足を運ぶ人が減少。景観は荒れ、さらに客足が遠のくという悪循環に。そんな状況に、農家の岡本さんは「商売がうまくいかなったとき、七山の直売所のおかげで生活ができた。だから、かつての賑わいを取り戻したいと思ったんです」と、2、3年前から本格的に地域づくり活動に着手。農家の若手からの声で始まった『よかこつ景美隊』は、年3回の草刈りなどの景観整備など地道な活動をスタートさせました。メンバーは、活動を重ねるごとに約70名にまで増え、地域の結束を高めています。

気が付けば、たくさんの仲間とともに。

2020年には『NPO法人七山むらづくり協議会』を発足。岡本さんは、さらに活動の可能性を広げようと、地域おこし協力隊を誘致します。そうして、2021年1月、野田宗作・早百理さんの夫妻が、七山地域おこし協力隊に就任したのです。早速、野田夫妻は『ななやま新聞』を発行。住民からも好評で、地域をひとつにするツールとして活躍しています。そして、今、七山が未来に掲げるのは、「『アミューズメント村構想』です。「例え、小さくても人口が少なくても、観光客も地元住民も楽しめる村を目指してキャンプ場の整備やなど、立ち止まっている時間はありません」と、岡本さんは、しっかりと未来を見据えています。

PROFILE

岡本 泰成(Okamoto Taisei)

1979年、農家の四男として唐津市七山に生まれる。高校卒業後の18歳のときに家業の農家へ。25歳で家業を継ぎ代表になると、無農薬でのトマト栽培を挑戦。失敗を重ねながらも、成功できたのは七山のおかげと、地域づくり活動をスタート。2020年『NPO法人七山むらづくり協議会』を発足し、精力的に活動を続けている。

地域を活かし佐賀をつくる SAGA LOCALIST
LOCALIST(ローカリスト)は、佐賀県内で精力的に地域づくり活動に取り組んでいる方で、若い世代の方々にお願いしています。