『遊び学』をメジャーな学問にするために。
もっと、大人と子どもを遊ばせる。
『遊び学研究所』代表/『NPO法人ノビトワークス』理事長
原田 光さん
遊びで養う、クリエイティブで豊かな時間
自らを『遊び学者』と呼ぶ原田さんが『ノビトワークス』を立ち上げたのは、2019年のこと。「ノビトワークスは、『野』と『人』をつないで仕事にするみたいなイメージで名付けました」と原田さんは当時を振り返ります。その活動のひとつが『森のようちえん ちぇすと』。整備されたテーマパークや施設ではなく、川、田んぼ、山などを遊び場に、キャンプや川遊びを開催。近隣から親子を募り、そこで養うクリエイティブな感性や豊かな経験を見出しています。その他、森を開拓する会員制のコミュニティを立ち上げたり、シェアオフィスを基山につくったりと、精力的な活動を続けます。
日常的な遊びの大切さを伝えていきたい
今後の目標は、『遊び学』という学問を経済学や教育学などと肩を並べるくらい当たり前の学問にすること。そのために、日常的な遊びの重要さを伝える原田さん。「今度の休みは遊園地へ行こう!家族で旅行の計画を立てよう!という非日常の遊びも良いと思います。でも、近所でキャンプするとか公園で走り回るとか、日常的な遊びがあれば、毎日の豊かさや楽しさは全然違うと思うんです」
その目標のために『日本マイナースポーツ協会』を発足したり、鳥栖市で約2,500人を集めるイベント『DEPOPIC』を開催したりと奔走中。原田さんの周辺には、今日も遊びがつくる豊かな時間が流れています。
原田 光(harada Hikaru)
大学ではスポーツ経営学や社会教育学を専攻。NPO法人やIT企業での勤務を経て、遊びの本質的な重要さや楽しさを伝えるために『ノビトワークス』を立ち上げる。『森のようちえん ちぇすと』や『THE WOODYS KIYAMA』などを企画、運営。日本において「遊び学」や「日常的な遊び」をメジャーにすべく、自らが先頭に立って様々な遊びの機会を創出している。
LOCALIST(ローカリスト)は、佐賀県内で精力的に地域づくり活動に取り組んでいる方で、若い世代の方々にお願いしています。