子育てしながら地域でブランドづくりも。
唐津の未来を信じる輪を広げていきたい。
唐津モンテッソーリこどもの家 理事・OHACCO 代表
伊藤 寿賀子
唐津の伝統「発酵」を取り入れた新ブランドを開発
2015年、同級生との結婚を機に、10年以上暮らした東京を離れて唐津にUターンした伊藤寿賀子さん。企業でのアパレルブランドの立ち上げや読者モデルの経験などがあり、また実家が和菓子の老舗『伊藤けえらん』であることから、2017年、唐津の伝統を生かした『OHACCO(オハコ)』という新しいブランドを開発しました。醤油蔵や酒蔵などが多い唐津の「発酵」の文化と「衣食住」を掛け合わせ、そのラインナップは酒粕や豆乳を使ったスイーツや柿渋染めのエプロンなど多彩。伊藤さんは「身近なところからのコツコツとした積み重ねが、地域にも受け入れられると思う」と話し、まさに発酵の過程のように変化を楽しみながら試行錯誤を続けています。
子育ての面からも唐津の魅力を広めていきたい
和菓子店の洋間を利用して味噌造りやヨガ教室を開き、地域の子育て中のお母さん達との交流も行っていた伊藤さん。2016年に出産して以来、男児を育てながら教育への関心も高まっていったと言います。2018年にはさまざまな親子が集まるこの空間を大切にしたいと『teracco』というキッズスペースを開設。松ぼっくりや貝殻など唐津の素材も使い、子どもの自由なアート活動の場を提供。現在は『唐津モンテッソーリこどもの家』の理事として幼児教育にも力を入れています。伊藤さんは、「唐津は子育ての場としてもいい環境で、地域のみなさんに伝え、広めていきたい」と笑顔で話します。
1984年唐津市生まれ。高校卒業後に大学進学で上京。読者モデルとして活動し、卒業後は東京の企業で約5年間、アパレルブランドの立ち上げなどに携わる。
2015年、結婚を機にUターン。2017年、唐津の発酵文化に着目しブランド「OHACCO」を立ち上げる。2018年、実家の老舗和菓子店「伊藤けえらん」の2階で「teracco」を主宰。現在は「OHACCO」代表と「唐津モンテッソーリこどもの家」理事を務める。
LOCALIST(ローカリスト)は、佐賀県内で精力的に地域づくり活動に取り組んでいる方で、若い世代の方々にお願いしています。