冨山 紗代さん(佐賀大学農学部 4年/学生広報スタッフ)

出場回 第4回(2020年度)
チーム名:オニオンズ(佐賀農業高校)
テーマ:「冷凍 白石たまねぎ」で農家と家庭 に“希楽(きらく)”を

■ 企画甲子園に応募したきっかけは?
当時、高校の友人に玉ねぎ農家の子がいて、コロナ禍の影響で、玉ねぎを学校給食やお店に出せずに廃棄しなければならないという話を聞きました。「何か力になれないか」と考えていたとき、先生に企画甲子園の存在を教えてもらい、「企画を通して課題を解決したい」と思って応募を決意しました。チームは、挑戦することに興味を持ってくれそうな友人に声をかけて結成しました。
また、将来の進路もまだはっきりしていない中で、企画に取り組むこと自体が学びになりそうだと感じたのも動機の一つです。

私は農業科学科に所属していたこともあり、地元の特産物を使った企画に自然と関心が湧きました。しかし「特産物を広めたい」だけでは弱いな…と思い、何度も案を練り直しました。企画書作成も大変で、長文を書くのは初めてだったので、チームで協力しながら何とか形にしました。

■ 参加して得た経験は?
ワークショップ合宿では、他の高校生と交流できたことがとても刺激になりました。自分たちで考えたこともないアイデアを聞けたり、別のチームのアイデアを見ることでひらめいたり。企画を実現したいという思いも強く、本番までの間に実際に試作品を作ったり、アンケートを取ったり、たくさんの人に協力をしてもらいました。

発表の練習では、学校の先生に審査員役をしてもらったり、自分たちで何度も練習を重ねたりして、本番に備えました。本番のプレゼンでは、緊張してセリフが飛んでしまった場面もありましたが、審査員からの質問に必死で答えていく中で、度胸がついたと思います。

また、企画甲子園終了後、企画実現に向けて、実際に企業の方と打ち合わせや調整することは緊張しましたが、とても良い経験になりました。

高校卒業後はワークショップ合宿にチューターとして参加しました。どうすれば高校生が考えた企画の良さを伸ばせるか、という視点を持つ経験ができています。

■ その後の自分への影響は?
今、私は創作活動にも取り組んでいます。実は、それを始めるきっかけも企画甲子園でした。
「自分で考えたことを形にする」ことの面白さを知って、大学ではいろんなことに挑戦するようになりました。色々なサークルに入って、幅広く活動中です。

■ 家族や学校からの反応は?
当日の発表はYouTubeで家族に観てもらって、「頑張ったね」「デザインも見やすくて良かったね」と言ってもらいました。学校からも表彰していただきました。また、企画を元に商品化した「冷凍しろたま」がニュースで取り上げられるたびに、家族が反応してくれるのも嬉しかったです。

■ 参加を考えている高校生へメッセージ
企画甲子園は、ただのコンテストではなくて、自分で考えて、形にして、伝える力を育ててくれる場です。きっと、これからの大学生活や社会に出てからも役に立つ経験になります。
ちょっとでも「面白そう」と思ったら、ぜひチャレンジしてみてください!

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