
古川 陽渡さん(佐賀大学農学部 3年)
出場回 第5回(2021年度)
チーム名:king of the road(唐津東高校)
テーマ:公営競技で佐賀を面白く!
■ 企画甲子園に応募したきっかけは?
きっかけは学校で見たチラシでした。「企画を考えること」や「佐賀を知ること」に興味があったことと、それまでも地元・唐津や祖父の家がある有田についても自分なりに調べていたので、応募をしようと思いました。
実は高校1年生のときにも別のテーマで応募していて、そのときは落選。応募後に佐賀県が似たような施策をしていたので、「落ちるかもな」と覚悟はしていました(笑)。それでも諦めず、次の年もチャレンジ。テーマを公営競技か鉄道にするか迷い、「高校生が普段触れない世界だからこそ、面白い」と公営競技を選択し、もう1人のメンバーとアイデアを膨らませていきました。
■ 企画づくりで苦労したことは?
企画書を作ったのは初めてで、どう伝えればいいか分からず、本を買ってデザインの参考にしたり、自分たちで工夫しながら作りました。今思えば、大人にアドバイスをもらえばよかったかもしれません。
2次予選では審査員の前で「自分が伝えたいことをしっかり伝えた」という実感が持て、手応えを感じていました。囲碁の九州大会に出場予定だったのですが、企画甲子園と日程が重なっていたので、予選結果を待たずに、それを辞退したぐらいです(笑)。
■ 印象に残っている体験は?
一番印象に残っているのは「合宿」で出会ったチューターの存在です。自分たちが思いもよらなかった視点からのアドバイスがあり、何度も「なるほど!」と感じたことを覚えています。また、アドバイザーの桜井さん(TISSUE Inc.)の講義も印象的で、ターゲット設定や企画を順序立てて形にする考え方を高校生のうちに学べたのは、貴重な経験でした。
大学生になり、自分がチューターとして参加したときは、逆に「自分の意見を押し付けすぎないようにする」ことの難しさを知りました。アドバイスしながらも、相手が自分で考えて気づけるように意識していました。

■ 企画コンテスト本番はどうでしたか?
ちょうどテスト期間と重なってしまい、準備時間が足りず、不完全燃焼な部分もありました。「もう一回やりたい!」と思うほど、悔しい気持ちも残っています。でも、その経験が今の自分につながっていて、大学では積極的に色々な活動に参加しています。
プレゼンでは審査員の方がとてもフレンドリーで話しやすく、「自分の話をちゃんと聞いてくれている」という雰囲気がありました。その後の交流会含め、普段出会わないような人たちと出会えるのも、企画甲子園の魅力だと思います。

■ 参加して得たものは?
企画を考える中で、「どうすれば相手に伝わるか」「どうしたら楽しんでもらえるか」「本当に実現できるか」という視点を持てたことは、今も活きています。こうした経験は、学校の授業だけではなかなか得られなかったと思います。
佐賀のことを知れたのも大きな収穫でした。観光名所や自治体の取り組み、過去の出場校の企画なども調べて、地域を深く知ることができました。「自分で考えて形にする」という体験が、完成したときの達成感につながりましたし、進路にも影響を与えてくれました。
■ これから応募する高校生へのメッセージ
「応募してから考えよう」ぐらいの勢いでチャレンジしていいと思います。企画をしたことがない人からすると応募のハードルは高く感じるかもしれないけど、実際にやってみると楽しいし、自分の成長にもつながります。
グループディスカッションも正直苦手でしたが、企画甲子園に参加することで経験ができてよかったです。何より、高校生のうちに、社会に出た時の視点を学べる機会って、そう多くはありません。ぜひ一歩を踏み出してみてください!
