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“宝くじが当たる島”の海鮮グルメと絶景でパワーチャージ日帰り旅

“宝くじが当たる島”の海鮮グルメと絶景でパワーチャージ日帰り旅
高島お出かけスポット
高島

“宝くじが当たる”ことで有名な宝当神社のある高島。この島で今年、ゲストハウス「番屋高島」をオープンしたのが野﨑清美さん。島で生まれ育った清美さんに高島の楽しみ方を教えてもらいました。

野﨑清美さん
株式会社新航丸 取締役
高島の定置網漁を営む家に生まれ育つ。高校卒業後に島を出た後、飲食業やアパレルを経験し、30歳でUターン。「宝当 海の駅」の運営と家業の漁業に携わる。人と人をつなぐ島づくりの実現に向けて精力的に活動している。
HP: https://shinkoumaru5.com

プチ船旅でのんびり楽しむ高島のスポット&グルメ

ドリームラインたかしま

唐津から船で10分ほどの高島。本土側の乗り場が唐津城のすぐそばということもあり、唐津の市街地観光とセットで島を訪れる方もいます。自転車を載せることもできるので、島でサイクリングをするのもおすすめ(別途乗船料金がかかる場合があります)
船の上から遠ざかっていく唐津城を見るとすっかり旅気分に。

▼ドリームラインたかしまの運行情報はこちらhttps://www.city.karatsu.lg.jp/koutsuu/machi/kotsu/koro/jikokuhyou-takashima.html
※往路、復路それぞれ1日6便ずつの運行です。(2024年時点)必ず事前に時間を確認して渡島してください。

宝当神社

明治時代より、宝当神社と呼ばれ島の人に親しまれてきた神社。縁起が良い「寶當(ほうとう)」の文字にあやかって参拝される方が増え、お参りをされた方の中から宝くじの高額当選者が多く出たことから、宝くじが当たる神社として一躍有名になりました。
現在も全国から多くの参拝客が訪れます。

宝当 海の駅

宝当神社に行く前に立ち寄ってほしいのがここ!宝当神社の運気を入れて、運気を持ち帰る「開運宝当袋」(2枚目)や獲ってすぐの魚をさばいてつくったアジフライ(3枚目、冷凍の状態で販売しています)がオススメ。おみやげにもぜひ。

宝当 お休み処

海の幸をふんだんに使った海鮮丼や刺身定食が楽しめる宝当お休み処。一番人気は、6種類の海鮮を楽しめる「宝当海鮮丼」。

東の浜

泳ぐのも良し、釣りをするのも良し、の海岸。島をサイクリングや散歩でぶら〜っとして、ここでのんびりしたり釣りを楽しんだりした後にお休み処で海鮮丼を食べるのがおすすめの過ごし方です。

「人の輪が広がっていけば、この島って自然と100年後も続いていくんじゃないだろうか」野﨑清美さんインタビュー

今年、高島初の宿泊施設「番屋高島」をオープンした野﨑清美さん。島で三代続く漁業者の家に育ったからこそ生まれた違和感が宿泊施設を作ったひとつの理由だといいます。
「50年ほど前、高島には100人ぐらい漁業者がいました。ちょうどその頃に、私の祖父が定置網漁を始めたんですね。定置網漁はある程度まとまった漁獲を得ながらも、獲りすぎない自然にもやさしい漁。それで現在も家業は続いていますが、島全体では高齢化や漁法の変化で辞めていった人も大勢います。今いる漁業者は、海士(あま)も含めてたったの14人。昔は、それぞれの家の食卓に家族が獲ってきた魚が並ぶのが当たり前でしたが、今はほとんどの島民がわざわざ唐津のスーパーに買いに行くんです。魚が獲れる島に住んでいるのに外に出ないと入手できない。なんだかおかしいなと。島で獲れた魚を島で食べられるようにしたいと思ったのが一番大きな理由ですね」
「番屋高島」は、島外から移住してきた新航丸の漁師さんたちが住んでいた漁師小屋をリノベーションしたゲストハウス。現在は、新航丸の漁網修理のためのクラウドファンディングに参加してくれた方へのリターン宿泊が始まっています。

清美さんが進めている計画の一つがカフェレストラン。
現在、島に来る観光客のほとんどが、10時の定期船で来て、宝当神社にお参りをして、10時45分の船で帰っていきます。観光のスタイルが団体から個人へとシフトしていることもあり、体験型、滞在型の観光を実現しようと考えているのです。
「魚のフライを使ったフィッシュバーガーや島の野菜も使った海鮮ピザなど、色んな形で島の食材を使ったメニューを提供しようと思っています。それから、番屋高島ではアクティビティの提供を予定していますが、その体験場所にもしたいなと。島に来た日は海で遊んでから宿泊して、翌日の11時ごろから海鮮ピザ作り体験をして、それを食べて帰るとか。島の中をめぐって草木を取ってきて、トートバッグを草木染めするとか。」

アクティビティのメニューは、島一周のクルージング、電気自動車や4人乗りの自転車を使った島散策、サップ…とさまざま。そこにはある思いがあります。
「ただ体験をしてもらうだけではなく、先生役を島民のみんなに担ってもらいたい。例えば、草木染めだったら島のお花の名前をたくさん知っているおばちゃんに先生をやってもらう。そうしたら、あのおばちゃんに会いに行こうと、また島に来てくれますよね。
番屋高島でも、料理は宝当海の駅で調理したものを運ぶから、その時に仲居さんみたいにお客さんとお話しするおばちゃんを入れたいなと。
そんなふうに、私を介していろんな人と人をつなげていきたいんです。人を呼ぶのはもう大得意ですから。
人とお話するのも得意だし、大好き。だから、番屋では毎日『スナック清美』をやろうと思っています。もちろんお客さんが希望すればですが、いろんな人のお話を聞くと、私の中でまたアイデアが1つ浮かんだりするから。」

「要は島全体、人全体で—ヒト・コト・モノって言葉は古いかもしれないですが—やはりそういうのを全部活用した上で島づくりをやって、どんどんどんどん人の輪が広がっていけば、この島って自然と続いていくんじゃないだろうかと思うんです。
漁網修理のクラウドファンディングの際も、10年ぐらい連絡をとっていなかったお友だちがポンっと番屋高島に宿泊するプランを買ってくれました。そういう人たちが島に来てくれたら、絶対何かが起こるんですよ。」

次から次へと出てくるアイデアはどこから生まれてくるのでしょうか。

「こうしたらいいんじゃない、が頭の中にわあってあるっちゃん。島の中を歩いているとそんなことばっかり考えてる。それで、たまたまポンって(土地が)空いたら、よし、じゃあやろうって。」
ちょっとだけよ、と言ってやりたいことのアイデアを島の地図に書き込んだスケッチブックを見せてくれた清美さん。
今後の展望を伺いました。
「番屋高島を軌道に乗せる、カフェレストランのオープンなど色々とありますが、ひとつは老人ホームを島内につくりたい。これから空き家がどんどん出てくるわけですが、1、2年風を通さないと結局住めなくなってしまう。そうなる前に、空き家を活用した老人ホームにしたいなと。
私の祖父母は95歳と92歳だけど、まだまだシャカシャカ歩くし、頭もはっきりしている。でも5年後を考えた時に、島の外のホームに出したくない。やっぱり、この島で最後まで見てあげたいですね。
最終的には自分が100歳になった時に、周りから「おばちゃんおばちゃん」と声をかけてもらえて、みんなとワイワイできたらいいなと思っています。」

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