大町町地域おこし協力隊の公門さんは、大町町の防災減災に係る活動をされています。
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今回(令和4年6月)は大町町のひじり学園の8年生を対象に避難所設置体験が開催され、公門さんはその講師として参加されました。
(※ひじり学園は小中一貫校のため、6年生より上の学年を7年生などとよびます)
公門さんはベッドやパーテーションの組み立ての説明と同時に、災害の危険が近づいている時はどんな情報が発信されるか、警戒レベルに応じた避難行動と避難所開設の動きなど、災害が迫ってきた時の具体的な説明もされました。
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公門さんの説明が終わり、いよいよ実践。避難所を開設して閉所のための片付けという想定で、一時避難用のベッドやパーテーションの材料の運び出しから始まり、設置・片付けまでの工程を実際に体験しました。
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普段は広々とした武道場にたくさんのパーテーションが並び、雰囲気はがらりと変わります。
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再度集合し、公門さんが話します。
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「避難所の出入り口はここですが、パーテーションの出入り口は皆さんはどこにしましたか?実際に避難所生活が始まると人の出入りが多くなって、他の人にパーテーションの中が見えてしまう場合もありますね。正解があるわけではないですが、そんなことも考えられるようになってほしくて、特に説明はせずに設置してもらいました。」公門さんは全てを言わずに、それぞれで考えてほしいことは見守るやり方で進めていました。
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避難所設置体験を行う意義について公門さんは「避難所生活をしたことない生徒たちにとって、武道場という学びの場が避難所に変わる雰囲気を感じ取ってほしいですね。少しでも避難所生活を身近に考えてほしくてこのような活動をしています。実際になってみないと分からないことはあるでしょう。それでもできるだけ色んなことに気づいて、非常時には今日の体験を役に立ててほしいです。」と公門さんは語ります。