NEXTRADとは、伊万里・有田焼の窯元の若手経営者および後継者など13名で結成したチームです。次代(NEXT)の伝統(TRADITION)を考え、若手だからこそ革新的(RADICAL)に取り組もうという想いからチーム名が付けられました。
令和3年10月22日・23日にNEXTRADの展示体験イベントが初開催され、有田町地域おこし協力隊の富田さんは、イベントの運営や進行のお手伝いをされました。
同じく有田町地域おこし協力隊の壱岐さんは、このイベントの撮影を主催側から正式に依頼されたので、常にカメラを構えてイベントにのぞんでいました。
有田窯元ギャラリーでの展示は、NEXTRADのチームによる現代の有田焼と、規格外品の社会実験販売がされていました。これまで小さな鉄粉やピンホールなどで「規格外品」とされてきた商品を敢えて通常価格で販売します。
規格外の内容により寄付率が決められた商品を、納得の上で購入していただきます。寄付率で定められた額は、陶石の山へ新たに植樹するなどの費用に使われ、地球環境などへの好循環をめざします。これまで廃棄処分されてきた規格外品を有効に活かし、有田焼への理解を深めてもらうため、有田焼からできるSDGsへの取組なのです。
また、日頃公開していない製造現場が見学できる「オープンファクトリー」も実施され、今回は有限会社藤巻製陶(以下藤巻製陶と表記)を取材させていただきました。普段は入れない場所、見ることができない工程などを見学し、貴重な経験ができました。
今回ご案内いただいた藤巻製陶の社長と、地域おこし協力隊の富田さんは家族ぐるみで仲良くされているため、たくさんのお話をうかがえたりご協力をいただきました。他のNEXTRADのチームの作家さんともつながりがあるため、有田焼についての解説をお願いできるなど、有田焼を通じて富田さんの活動の幅が着実に広がっているのを感じました。
壱岐さんも地域おこし協力隊に着任されて約半年ですが、有田町での居場所を見つけつつあるようです。