佐賀県では、離島の振興・活性化に向けた取組の一つとして唐津の七つの島の魅力発信に取り組んでいます。島の魅力を発信するとともに、島の子どもたちの交流の場を創出するため、加唐(かから)島の地域資源である椿を活用した体験交流会を先日開催しました。
唐津にある七つの島は、島から島へ直行できる定期船はないため、意外にも離島同士の交流は少なくなりがちです。今回は加唐島で、離島間の子供たちと、加唐島の島民の方と子供たちが交流する機会となりました。
加唐島へ上陸して、まずはレクリエーション。唐津市立加唐小中学校の体育館で、チームを組んで遊びをとおして交流を深めます。
昼食後に、いよいよコスメ体験。コスメ体験で島の魅力を感じてほしいので、島の特産である椿オイルに加部島の甘夏の香りを混ぜたオリジナルのボディオイルを作ります。
加唐島の椿についてもっと沢山の方々に椿の魅力を知ってほしい想いのもと、椿に関するクイズを加唐島の徳村さんに出題、解説していただきながら椿についての知識を深めていきます。
※※加唐島には椿の木は4万5千本あるそうです・・・!
椿についての理解が深まったところで、いよいよボディオイル作り。離島の原料をコスメに生かし、地域活性化に取り組まれている三田かおりさんが講師です。三田さんは加唐島ならではの椿油について語ります。一般的に椿油は加熱して採取するのですが、加唐島の椿は加熱なしの純度100%!!!化粧品の材料で使われていますが、食用でも問題ない高い品質だそうです。この素晴らしい椿油を今後も作っていくには、ボランティアなど人手がもう少し必要だと話します。(↓写真右が三田さん)
参加した子どもたちは完成した椿オイルを手にとって使い心地を確かめたり、プレゼントに添えるメッセージカードを一生懸命作ります。アンケートでも「一番楽しかったのはコスメ体験」という意見を多くいただきました。
コスメ体験が終わると加唐島内フィールドワークへ。加唐島の子ども達にガイドをしてもらいながら、歴史的な名所や眺望抜群の場所、日本にしかない「高野槇」など加唐島の見どころスポットを歩きました。
加唐島の魅力あるスポットを同年代の子ども達に案内されて、他の島の子供たちも、より加唐島の魅力を感じたり、自分の住んでいる島の魅力についても考える機会になったことでしょう。
夕方に加唐島を出港する時、加唐島の子どもたちが岸壁ギリギリまで立って一生懸命手を振って見送ってくれたのでスタッフは泣きそうになりました・・・(T T)